EAPコンサルタントのコラム2016年3月(vol.74):“自分ほめ”のススメ

 

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“自分ほめ”のススメ

「自分のことをほめていますか?」

そう尋ねられると、戸惑う方が多いかもしれません。ちなみに、私は数年前から自分の良い点やできているところを意識し、毎日手帳や日記に書く“自分ほめ”を始めました。最初はなかなかできなかったのですが、続けているうちに良いことがたくさん自分自身や周りに起きてきて、楽しく生き生きとした日々を送れるようになりました。では、心理学的な視点から考えると、“自分ほめ”にはどんな効果があるのでしょうか?

1.“自分ほめ”の効果

①自分を尊重し、大切にすることができる

自分を尊重し大切にすることを“自己肯定感”と言います。自己肯定感が高いと、失敗をネガティブに捉えることが減り、必要以上に不安になったり落ち込んだりせずに、日常生活を過ごすことができます。この自己肯定感を高める方法のひとつとして、“承認欲求”を満たす方法があります。承認欲求は大きく分けると2種類あり、人から認めてもらいたいという他者承認と、自分で自分を認めるという自己承認があります。一見、他者承認が満たされれば、自己肯定感が高まるように思われます。しかし、人から「頑張ったね」とほめられたとしても、自己承認ができていなければ自己肯定感は高まりません。一方、自己承認ができていれば、「頑張ったね」とほめられれば、その言葉を素直に受け取ることができ、自己肯定感も高まります。“自分ほめ”をすることは、自分のできているところや良いところを受け入れて認めること、つまり自己承認を満たすことになるため、結果として自己肯定感を高める=自分を尊重し大切にすることができるようになるのです。

②脳が活性化する

“自分ほめ”を手帳や日記に書いていると、自分が思っている以上にできている面があることに気づき、「できている」という感覚が生まれ、日々の生活に達成感が得られるようになります。達成感によって脳内では神経伝達物質のドーパミンが分泌され、脳が活性化し、やる気が出て、前向きに行動したり考えたりできるようになると言われています。

③人をほめられるようになり、対人関係が良好になる

“自分ほめ”を続けていると、良い面をみつけてほめるクセがついてくるので、自然と人の良い面が見えるようになり、人をほめることにも抵抗がなくなってきます。先日、出社してきた同僚が、とても爽やかに「おはようございます」と挨拶をしてくれました。「笑顔が素敵だな」と感じた私は、「おはようございます。素敵な笑顔ですね」と自然に笑顔を返すことができました。人をほめることで相手の他者承認を満たすことにもなり、このようなやり取りを続けることで、相手も自分の良いところを認めてくれるようになる…というように、お互いを尊重した心地良い対人関係が築けるようになっていきます。

2.ほめるポイント

では、自分をほめるためにはどうしたらいいでしょうか? 自分をほめるにはいくつかポイントがありますので、紹介したいと思います。

①やったこと、できたことをほめる(例:「決まった時間に起きられた、えらい」)

②内面、性格をほめる(例:「人に優しい私、素敵だね」)

③考えや発想をほめる(例:「会議では却下されたけど、アイデアを考えられて、すごいね」)

④外見や身体をほめる(例:「肌がぷるぷるして、綺麗だね」

⑤努力や続けていることをほめる(例:「毎日会社に行って、頑張っているね」)

⑥感動したことをほめる(例:「今日は天気が良くて気持ちがいいな、そう感じた私は心が豊かだね」)

⑦ほめるポイントを見つけられた自分をほめる

3.まずはできるところからやってみる

いくつか自分をほめるポイントを紹介しましたが、わかっていても、どうしても悪いところやできていないところに目がいくことがあるかもしれません。私も数年前まではなかなかできませんでした。しかし、「まずは1週間に1個」と思ってやり始め、次は「3日に1個」、その次は「1日に1個」と自分ができるところから取り組むようにしました。それを続けた結果、手帳に書かなくても朝起きた時から夜寝るまで、些細なことでも自分や周囲の良い面に気づき、自分も周りの人たちもほめることができるようになりました。自分の体験を通して、最初から目標を高くせず、自分ができそうなところを目標にして、まずはだまされたと思って実際にやってみることが大切なのかなと感じました。このコラムが、みなさんの日常や心を少しでも豊かにするきっかけになればと思います。

(2016/3/22)

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