EAPコンサルタントのコラム2014年9月(vol.56):朝食をとったほうが太らない?
~『食べ方』のコツ 前編

 

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朝食をとったほうが太らない? ~『食べ方』のコツ 前編

「天高く馬肥ゆる」ともいわれる実りの秋。新米もおいしく、つい食べすぎてしまいがちです。
でも、油断は禁物。 “ズボンがちょっときついかな?”が、いわゆる“肥満”に進むのは結構すぐだったりもします。
肥満は洋服のサイズが合わなくなる、動きにくくなるだけでなく、健康を阻害し、生産性を落とす一因にもなりえます。会社で、パフォーマンス高く働くためには、やはりからだが資本です。

今回は、太らないための「食のコツ」をお伝えします。肥満を防ぐには、食べる量に気をつけるのはもちろんですが、いつ、どのように食べるかという「食べ方」が影響しているのです。ご存知でしたか?

健康維持には、体内時計の調整がキモ!?

人のからだの体温や血圧、代謝、免疫、ホルモンなどの生理的な活動には、ほぼ25時間ごとに繰り返される『概日リズム(サーカディアン・リズム)』があり、脳や臓器などに存在する体内時計によってコントロールされています。
しかし、地球の自転は24時間なので、私たちは、この体内時計を毎日24時間に調整しなおす必要があります。このリセットに重要な働きをしているのが、朝日と朝食です。
朝起きて日差しを浴びると、日の光は網膜から脳へ伝達され、脳の体内時計を調整します。さらに、起きて遅くとも2時間以内に朝食をとると、臓器などに存在する体内時計も調整されます。
これによってからだは昼間、活発に動くために必要な機能を働かせ、そして起床から約16時間後に睡眠をとるという1日のリズムをつくっているのです。
この基本的な体内時計のリセットが、昼夜逆転や朝食抜きなどで乱れると、生活習慣病や肥満などにつながることがわかってきました。

太りたくないなら、朝食をとろう!

「朝食はとらない」。ダイエットを目的に朝食抜きを実行している人は少なくないはずです。でも、朝、食べないほうが太りやすいのですよ。
朝食を抜けば、その分エネルギー摂取が減るので、「痩せて当然!」と思われるかもしれません。でも、実際にはその逆の結果がさまざまな研究から出てきています。なんと、朝食を抜いた人は、朝食をとった人より5倍も太りやすいというデータもあるほどです。
なぜでしょう。
朝食をとると臓器にある体内時計が調整され、からだが朝を認識します。すると消化のために内臓が活発に動いてエネルギー消費が起こり(食事誘導性熱産生といいます)、体温が上昇します。また、ある種のたんぱく質が増えて代謝効率が上がり、午前中の消費エネルギーが高くなります。だから、食べても太りにくくなるのです。
ちなみに、体内時計の働きにより、夜10時から深夜2時頃は、一番脂肪合成が進む時間となるので、夜遅い食事や夜食は太りやすくなります。

朝食こそ、バランス食を

朝食がからだにもたらす健康効果はこれだけではありません。“バランス良く”とれば、記憶や学力がアップすることが実証されています。
暗算力を試した実験では、パンやごはんなどの主食、肉や魚、卵や大豆などの主菜、野菜などの副菜がそろった、いわゆるバランスのとれた朝食が好成績となり、おにぎりだけのような主食のみでは、何も食べなかった場合とほぼ同じで、あまりよい結果が得られませんでした。
最近、業務の効率化と健康管理の観点から、従業員への朝食提供を始めた会社がいくつか出てきました。頭脳労働が多い現代社会では、従業員に午前中からしっかり働いてもらうために「バランスの良い朝食」が必須ということと、おいしく満足な朝食で元気とやる気を充電させることが必要ということですね。

『食欲の秋+運動の秋』で健康の秋を!

体重や腹囲が気になる方は、ぜひ、「朝起きたら日を浴び』「バランスのとれた朝食」を日常にとりいれてみてください。
朝起きて、窓を開け空気を入れ替えると、体内時計を調整できるだけでなく、気分もいいものですよね。
さらに、朝食をとって消費エネルギーが上がっているのであれば、一駅歩く、階段を使うなど、ちょっと身体活動を増やすだけでも健康の相乗効果が期待できます。
せっかくの秋ですから、『食欲の秋+運動の秋』で健康の秋を満喫しましょう。

次回の後編では、「食べる順」についてご紹介します。

(2014/09/19)

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