EAPコンサルタントのコラム2015年3月(vol.62):いつでも、どこでも『五感』を使って簡単セルフケア

 

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いつでも、どこでも『五感』を使って簡単セルフケア

皆さん、突然ですがこころのセルフケアしてますか?

こころのセルフケアというと漠然としていますが、言いかえると「気分良く仕事をするための心の状態を、自らつくってあげる」、「なるべくなら穏やかな気持ちで生活できるよう、こころの状態管理をしてあげる」という意味でもあります。

こころのセルフケアの実情

こころのセルフケアは生きて行く上で生涯付きまとうテーマであり、自分への責任だと私は捉えています。しかしながら、日々カウンセリングやメンタルヘルス研修で感じる印象は、日常のこころのセルフケアに対する意識は一般的にそこまで高くないという現実です。

これを裏付けるデータが最近発表されました。ビジネスパーソンの「セルフケア」の実態調査で54.2%の人が体の健康に気を使っていると答えましたが、一方で心の健康に関してはたった15.2%の人しかセルフケアをしていないという結果でした(オウチーノ総研:http://www.o-uccino.jp/article/archive/trend/20150127-souken01/)。

「心身共に健康な状態で働きたい」、「日々こころを整えられた状態で人生を謳歌したい」と願わない方はおられないはずです。

なぜこころのセルフケアに対する行動(=ストレス解消行為)に至らないのか、実際にカウンセリングで来談者の方にお聞きすると、
「時間がないし、お金がかかるじゃないですか」
「ストレス解消の仕方がいまいちよくわかりません」
という答えをいただくことがよくあります。

また、その後決まって「ストレス解消にお勧めのものは?」と専門家としての意見を求められます。ところが、恥ずかしながら伺った手前であるにも関わらず、私自身はっきりとした答えを持ち合わせていません。というのは、全ての方にマッチングするストレス解消法というのは、残念ながらないからです。
ただそれでは、専門家として失格ですので、皆さんには、全てのストレス解消法に共通するポイントをお伝えしています。

『五感』をヒントにしてみる

それは、『五感から変えてあげる』ということです。

私たちは感覚機能として、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚を備えています。それをうまく活用し、ストレスフルな状態から抜け出す為のツールとして、五感をうまく使ってあげるという意味です。

例えば、ストレス解消法の一つとして「音楽を聞く」方は多いと思いますが、これは聴覚からのアプローチで気分転換をしていることなります。また、「仕事の合間にコーヒーで一服する」方は、味覚・嗅覚からストレスフルな状態を少し解放してあげていることになります。
アメリカの大統領のデスクに家族写真が立てられているのを見たことはありませんか? 海外では職場のデスク周辺に家族の写真を飾ったり、財布やパスケースに家族のポートレイトを入れる習慣があります。これは視覚を活用し、楽しかった家族行事の記憶を一瞬思い出すことで、今のストレス状態を緩和する効果があります。
ちなみに私の場合、カウンセリングが立て込んでいる際は、柑橘系のアロマオイルを含ませたハンカチを鼻に当て深呼吸をしたり(嗅覚)、小さなチョコレートを口に含ませて味と香り(味覚・嗅覚)を堪能するなどして、一瞬でこころのスイッチの切り替えをするように工夫しています。

ストレスが全て解消されなくとも、五感を変えてみることによって、自分の気持ちや考え方や身体の感覚が、先程の状態より少しでも楽になったなぁと実感できたら、それはもう立派なストレス解消法なのです。

もちろん、非日常的な気分を味わえる旅行や、準備や道具が必要なスポーツも立派なストレス解消法ですが、それでなければこころのセルフケアはできないということではありません。あまり難しく考えず、生まれながらに備わっている五感を変える術でケアできるのだと思うと、ストレス解消法は自分の身近にたくさん転がっていることに気付きます。

自分の五感に正直に

最後にもう一点ポイントを挙げると、誰かからアドバイスされたことをやっても、自分に合うとは限らないということです。特に真面目な性格な人ほど「皆が良いと言っているから自分も合うはず」と一生懸命取り組み続ける方が多いように思いますが、それは逆効果。自分が不快だと感じたらその声を大切にして、別のものを探してあげてください。他者の視点でストレスを解消しようと思ってもストレスが溜まるばかりです。

特にビジネスパーソンの日常は、理性や知的の面ばかりを求められ、それらを過度に稼働させているため、自分の五感に一瞬でも目を向けてあげることが、こころのバランスを保つきっかけになります。

ぜひ『五感』をテーマに、今日からこころのセルフケアを行ってみませんか?

(2015/03/23)

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