EAPコンサルタントのコラム2015年10月(vol.69):笑いと涙のストレス対処術②「涙活で泣くために」

 

前編のコラムを見る他のコラムを見る

笑いと涙のストレス対処術②「涙活で泣くために」

泣くことが注目を浴びている

泣くことを増やしましょう。そういったら、あなたは驚くでしょうか? もし驚いた方がいたら、その方は泣くこと=悲しいときというネガティブなイメージを持っておられるかもしれません。確かに辛く悲しいときに自然に涙がでるということはありますが、逆に意識的に泣くことのよい側面が世の中で注目を浴びています。
例えば、有名な効果を一つあげると、泣くことで涙と一緒にストレスの物質を排出する作用があることが知られています。泣いた後は、リラックス効果も抜群です。昨今では、各地で映画会や朗読会のような形で、いわゆる「涙活」イベントが行われ、自称「涙ソムリエ」という方までいるようです。

私が泣くときはどんなとき

実は、ストレス発散になる涙を流すときは、自分の感情が入る必要があります。自分の感情を動かすものなので、人によって泣けるポイントが違うことは当然あります。たくさんの人と話をしていると、泣く事柄は本当に様々であることに気づきます。
少し私の体験をお話ししましょう。実は、私は、7年前に大きな交通事故にあい、生死をさまよいました。当時は数か月にわたって、意識もはっきりせず、味覚や嗅覚にも障害がみられ、非常に辛い時期でした。そのとき、私はあさるように泣ける映像作品のDVDをかき集め、観ていたことを思い出します。別に、暗い気持ちに浸りたかったわけではありません。今は泣くときだと思ったからです。
まず選んだのは「僕の生きる道」というドラマ。草彅剛さんの名作ですね。余命を宣告された主人公が、教師として誇らしく生きていく話です。次に映画「ショーシャンクの空に」。無実の罪で独房にいれられた銀行マンが、希望を持って生きていくストーリー。続いて「風の谷のナウシカ」。オームとの対峙が感動的な宮崎駿監督の代表作。
あらためて考えてみると、各ストーリーには、共通項があるようです。どうやら私は苦境でもたくましく、自分らしく生き抜く人の姿に感動しやすいようです。いつの頃からか、私は辛いときでも自分の真価を発揮できる人を尊敬してきたように思います。

自分の泣きポイントを探してみましょう

では、あなたが泣けるのはどんなときでしょうか? 嬉し涙・悔し涙・悲しい涙・孤独な涙・感動の涙・・・・。いろいろな涙の形があります。いずれにせよ、自分にとって気持ちが理解しやすいものは、あなた自身の感情を刺激しやすいはず。自分と近い体験。これまで大切にしてきた価値観。あるいは、自分が知らず知らずのうちに押し殺していた気持ち、我慢していた感情。そういうものが涙に現れやすいと思います。
以下に私の独断と偏見で、よくある泣ける場面を考えてみました。あなたは、このなかに感情移入できるものはありますか。この中にない方は、ではどんな場面を思い浮かべたでしょうか。余裕がないときほど、人は泣く方法を考える余裕がありません。ですから、ストレス発散方法として必要なときに泣けるよう、この機会に自分が泣きやすい場面を少し振り返ってみましょう。

<泣ける場面の例>

  • 困難な状況でも前を向いている人を見たとき
  • コツコツひた向きに努力する姿を見たとき 例)スポーツ選手、職業人、両親
  • 素晴らしい芸術(音楽・美術品)や自然に触れたとき
  • 純粋で一生懸命な子どもの姿を見たとき
  • 大切な人との別れや再会の場面
  • これまでの人生を振り返ったとき 例)結婚式、卒業式
  • 自分を認めてくれない、分かってくれない辛さに共感したとき
  • 努力が報われた、報われなかった場面
  • 人の愛情や優しさを実感したとき

泣く行為には、人間らしさ・あなたらしさがある。あなたが心ふるえる映画や音楽、人の言葉。これを機会に探してみてはいかがでしょうか。

泣いて笑って人生をより豊かに

泣くことも笑うこともいずれも人の感情です。人はそもそも感情に振り回される生き物です。ときには、辛い思いをすることもあるでしょう。でも、そんな人間だからこそ感情を味方に付けることができれば、あなたらしくより豊かに毎日を送ることができるのではないでしょうか。このコラムを通じて、笑いや涙が、あなたをあなたらしめる豊かな人生のエッセンスになるよう願っています。

(2015/10/19)

ページのトップへ

関連サービス
  • EAP
    従業員のこころとからだの健康をトータルで支え、よりよい職場づくりをサポートします
  • MOSIMO
    メンタルヘルス不調者が長期休職したときの企業のコストを試算するこができるツールです

ページのトップへ