EAPコンサルタントのコラム2016年8月(vol.79):生命の鎖・・・つながっていますか?

 

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生命の鎖・・・つながっていますか?

最近、強く『生きることは、食べること!』を実感する経験をしました。知人が病気を患い、まったく食べられず、痩せていき、命の危機を感じる状態になったのです。当然知識として、食べなければ生命維持のためのエネルギーも栄養もとれないため、命が危険にさらされることは知っていましたが、知識と体験のギャップは大きく、強い衝撃を受けました。食べることが生きることで、生きることは食べることなのです。

60兆個の細胞でできた人間の体

「熱を出して一週間寝こんだあと、しばらくしたら、爪に一筋へこみができていた」。このような経験はありませんか。

これは、へこんだ爪部分が作られていた時期に食事が満足にとれず、爪をつくる栄養が足りなかったからかもしれません。このように、私たちの体は食べた栄養素によって作られているのです。

体は、約60兆個(最近の研究では約37兆個という説もあるようですが・・・)の細胞でできているといわれています。この体とは爪や髪、肌だけではなく、血液も汗も、ホルモンや免疫などすべてが該当します。

この体を作る細胞は新陳代謝により再生していて、成人の場合、爪なら約6ヵ月、皮膚なら約28日(ターンオーバーという名称で有名ですね)、腎臓は約2ヵ月のスピードですべて新しく入れ替わっています。

約50種類からなる生命の鎖

では、何を食べると、健やかな体(細胞)が作れるのでしょうか。

まずは、人の体を作る細胞の元となる栄養素が必要です。

人の生命維持に必須な栄養素は約50種類と決まっています。これらは20種類のビタミン、18種類のミネラル、8種類(子どもは9種類)の必須脂肪酸、3種類の必須アミノ酸からなり、真珠のネックレスが1つ欠けるとバラバラになってしまうように、1つの栄養素が不足するだけでその均衡を損ない、体調を崩したり生命の危険を招いたりするため『生命の鎖』と呼ばれています。

パンダは笹だけを食べていても栄養不足にはなりませんし、コアラはユーカリだけで生きることができます。これは、彼らが、自身の体の中で必要な栄養素を作り出すことができるからなのですが、人はそうはいきません。自分の体では作り出せない、つまり食べないと足りない栄養素が多いので、いろいろな物を食べて、必要な栄養素をとり入れなければならないのです。

要するに、私たちは人間なので、生命の鎖となる約50種類の栄養素が不足しないように、きちんとバランスよく食べることが重要になるわけです。

この生命の鎖に関するエピソードを1つご紹介します。脚気という病気をご存知でしょうか。この脚気、ひざ下をたたいて調べることで有名ですが、実は死に至ることもある病気です。日露戦争で亡くなった4万人以上の兵士のうち病気で亡くなったのが3万人、その大部分が脚気によるものでした。脚気の主な原因はビタミンB1の欠乏です。ビタミンB1 が生命の鎖の構成要素の1つなので、欠乏により鎖の均衡が崩れ、結果として脚気になったのです。戦闘で亡くなるより、食事の影響で亡くなった方が多かったというのには驚いてしまいますね。

体の声を聞き、食べることを意識して

皆さんは、毎日、何のために食事をとっていますか?
お腹が空いたから?時間が来たから?
1日3食として、1年365日でたったの1095回しかとらない食事で、私たちの体はできています。
食べ物が体を作るのならば、毎日のパフォーマンスにも大きく影響があるはず。
ならば、毎日の『食べること』に意識を持つだけでも、自分らしく充実した毎日になるのではないでしょうか。
これからは、自分のために自分の体の声を聞き、食べることに意識を持ってみてください。
食べた物があなたを作ります。

(2016/8/22)

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