EAPコンサルタントのコラム2017年1月(vol.84):実践!心理学を応用したダイエット

 

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実践!心理学を応用したダイエット

 最近では、雑誌やネットニュースなどでダイエットの話題は、常に上位にあるようです。外見だけでなく健康の為にも、肥満予防は確かに大事です。皆さんは、ダイエットは気になりますか?そして、ダイエットは何から始めていますか?

 私の場合、沖縄旅行がきっかけでした。ラフテー、サーターアンダギー、アグー豚丼、塩ソフトクリームなど、おいしいものが多い沖縄です。観光地の解放感に、つい気分も高まり食べに食べてしまい、自宅に帰って体重を量ったら見たことのない数値があったのです。自分史上最高体重、記録更新です。

 もうすぐ旧友たちと集まる予定があるので、私は初めて、真剣にダイエットに挑戦することにしました。

食べるのが好き、運動は嫌い。そんな私が取った自己コントロール法

 ダイエットに必要なのは食べ過ぎないこと、運動をすること。このことは誰しもが知っていると思います。しかし、毎食が楽しみで、運動は面倒という私にはハードルが高過ぎました。そこで、思い立ってある方法を実践。その名も、「呼吸するだけダイエット」。必死でダイエットしている人からは、「なめているのか…」と言われそうですが、これには理由があるのです。

 一番の理由は「やってみよう」と気負わず思える方法だからです。実は、「ダイエットを頑張らなければ」と力み、自分にプレッシャーをかけすぎると、かえって人は心理的にやらない選択肢を取ることがあります。例えば「毎日運動をする!」「食事はカロリー計算をして、厳しく管理する!」など、気負いによって難しい目標を掲げると、そのプレッシャーから逃れたい心理が無意識に働きます。「今日は仕事で忙しかったから、しようがなく運動できなかった」などと考え、知らず知らずのうちにできない言い訳を探すのと同じように。また、プレッシャーのストレスから、逆に禁止されている食べ物を食べたい欲求にかられ、かえって多く食べてしまう場合もみられます。ですので、スタートラインで「やらなければならない」と気負いすぎない方が、自分の感情や気持ちがコントロールしやすくなるわけです。その点では、「呼吸だけ」という方法は、私には手軽な印象で「やってみよう」と思えました。では、なぜ「呼吸」に注目したのでしょうか?

 ダイエットするにあたり、私には食べ物の誘惑を断ち、運動を継続する気持ちを育てる必要がありました。そこで、有効な方法を心理学的に考えてみました。その方法が深くゆっくりと呼吸をすること。実は、誘惑に勝ち、継続する意志には、脳の前頭前皮質という部位が関わっています。その部位が、呼吸のペースを遅くすると活性化するといわれているのです。さらに、呼吸のコントロールは、ダイエットによるストレスを低減させることにも有効です。怒りや不安、イライラなど負の感情によって、身体は興奮状態になりますが、呼吸を深くすることでリラックスした状態に戻すことができます。つまり、深い呼吸は、ストレスを抑えて、自分の継続力を高めるのに有効な方法なのです。

呼吸の方法と活用のタイミング

 では、次にどんな方法を実際にやったのかご紹介します。呼吸を整える具体的な方法は、さまざまな種類がありますが、私は丹田呼吸法を行いました。これは、江戸時代に白隠という禅僧が開発した方法で、おなかの下3㎝くらいにある丹田という場所を意識すると深い呼吸ができるというものです。鼻からゆっくり息を吸って、丹田に吸った息を少しとどめ、細く長く静かに息を口から吐きます。これを繰り返します。私は、1分間に4~6回くらいをめどに、深く呼吸するようにしています。これを毎日夜寝る前に、ベットの上に座ってゆっくり行い、ダイエットをするとどんなメリットがあるのかイメージしながら繰り返します。さらに、食べたいのに食べられない時など、ダイエットのストレスが高まっていると感じたら、意識的にリラクゼーションとして行います。

自己コントロールの波及効果

 自分にとって身近な呼吸を見直すことで、最終的には少しずつ食事量も自然に抑えられました。また、運動も階段を使って上り下りする、電車でも腹筋を意識するなど、無理しない方法から始めて継続できました。その結果、友人とも安心して再会できました。しかし、効果はそれだけにとどまりませんでした。面白いことに、コントロール感が持てるようになると、勉強のために読もうと思いながら手つかずにしていた書籍も読んでみよう、面倒だと思っていた部屋の片付けもしてみよう…などという気持ちになります。自己コントロールができた実感は、自然と自分への自信にも繋がっていきます。なかなか新しいチャレンジをしたいけど継続ができないという方。まずは、小さな一歩から始めましょう。

(2017/1/20)

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